キッカケは、生まれつき近くにタバコがあったこと
わたし。
喫煙歴ざっくり20年。
取材ライター。
趣味はサンバ。パーカションも歌も、ダンスも大好き。
タバコ、吸う―――――――。
この言葉を口にするとき、なんともいえない劣等感で、もう押しつぶされそうになる。
なんでこんなことになっちゃったのかな、と、時折考えると、やっぱり理由はこれだろう。
両親ともに喫煙者で、ふたりの姉たちも、長じるに従いごく自然に喫煙者になっていった。
子ども時代はみんなで「煙い、煙い」と文句を言っていた割りに、20歳を過ぎれば娘たち全員が、立派な喫煙者になった。
さすがに吸い始めから親の前で「プッカ~」と一服しはしないので、コソコソと隠れて吸っているところを見つかり発覚、というパターンだ。
「オマエはタバコ吸いになるつもりか!」と叱るには叱るのだけれど、親も親とて喫煙者なばかりに説教するにも身が入らなかったかもしれない。
実家を悪く言いたくないけれど、文化・教育レベルの高い家庭ではなかったってことなんだろうと思う。
だって、
長女、喫煙発覚→説教→ま、しかたないか
次女、喫煙発覚→説教→ま、しかたないか
三女(わたし)、喫煙発覚→ま、しかたないか
と、どこかで「娘の喫煙」問題に対策できなかったんかーい!と思うくらい、3回もしくじり続けているのだから。
それほど、わたしたち家族5人の、もう本当に、生活のすぐそばにタバコがあったのだ。
でも、タバコをやめられなことを、こんなふうに生育環境のせいにし続けるのは甘えなんでしょう。ね!
今となってはイイ大人なんだから、実家がアレでも自分は吸わない!ってことを選択もできたはずでしょう。ね!
結局のところ自分が弱いってことなんでしょう。ね!
友人らからも山ほど言われてきた言葉だ。
たしかに。
もう両親もとっくにこの世にいないし、自分で決めなきゃ……。
タバコ、やめたい……。
やめられるかな……。
やめられなかったら嫌だな……。
こんなとき、みんなどうしているんだろう???