みかんのバカ
みかんの悪口じゃなく。
みかんをむいたとき、果肉の袋にびっしりついている白い繊維。
あれをわが祖母は、「バカ」と呼んでいた。そして、ウ◯チが硬くなるから食べたほうがいい、と勧めてくれた。
わたしはお腹が緩めの子どもだったのか?
あれは食物繊維だから、硬い柔らかいより、出やすくしてくれるんだと思う。おばあちゃんはそう言いたかったのかな。
ちなみにこの「バカ」のイントネーションは、悪口を言うときのと違い、フラットに言う。
取らずにそのまま食べなさい、と言われたんだから、きっとわたしはかつてバカを取って食べていたんだろうけれど、
今なんかガッガッガッと皮をむいたら二口か三口でカタをつけるガサツなやつとなってしまった。
バカがついていたかどうかなんて、覚えてもいないわ¯\_ಠ_ಠ_/¯